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> 私が JARL の衰退を予見したとき(お役所ネタその2)
JARL は正確にはお役所ではないが、アマチュア無線家にとってはお役所も同然であるため、お役所ネタのひとつとして取り上げてみたい。

それは約20年前のことであった。当時は技適などという制度はなく、アマチュア無線で使用する送信機は、すべて JARL の保証認定を受けなければならなかった。(その後、保証認定は JARL → JARD → TSS へと移り変わる。)私の友人が4アマを取得し、コールサインを申請したいと言うので、私は、申請書の記入を手伝うことになった。今では、技適機種ならば、技適番号を書くだけで済むが、当時は、送信可能な周波数帯や電波形式、終段管トランジスタの型番まで、細々と記入する必要があった。友人に、リグのカタログに記載されている通りに申請書に記入するように指示し、友人は申請書を JARL 保証認定課(という名前だったと思う)へ提出した。

およそ2週間後、友人のもとへ JARL から申請書が送り返されてきた。何か記入に不備があったらしい。申請書の他に、「申請書のどこに不備があるか」を示す紙切れ(書類というほどのものではない)も同封されていた。その紙切れを見せてもらったが、「終段管」という文字に丸が付けてあるだけであった。しかし、「申請したリグの終段管に記載ミスがある」という意味は理解できたため、私もいっしょになって、友人が書いた申請書とリグのカタログを見比べた。しかし、何回も注意深くチェックしても、私には記載ミスは発見できなかった。「JARL の手違いじゃないか?」と考えた私は、「何回もチェックしたが記載ミスはない」という文書を作成して、友人に再度 JARL に申請書を提出させた。ところが、2週間後、またもや申請書が送り返されてきたのである。例の紙切れも同封されており、前回と同様に「終段管」という文字に丸が付けてあるだけで、他には何も書かれていなかった。何が何だかわからなくなった私は、JARL の保証認定課へ電話することにした。

最初に電話に出たのは、単なる事務員の女性で、専門的な知識は持っていなかった。その女性は、「同封した書類を見れば、どこに不備があるかわかる」の一点張りで、全くラチが明かなかった。軽くブチ切れた私は、「責任者を出せ」と電話口で怒鳴った。すると、保証認定に関する責任者と名乗る男性(名前は名乗らなかった)が電話に出てきて、「同封した書類を見てもわからないのか!」と、いきなり高飛車な態度で私に文句を言った。私も負けじと、「その書類は『終段管』に丸を付けただけで、どのリグの終段管に記載不備があるのか明確に記していない」、「初めてコールサインを申請する4アマの人に対して、あまりにも不親切ではないのか」と問い詰めた。すると、その男性は友人の申請書のコピーを持ってきて、「1200 MHz のリグの終段管トランジスタの型番が間違っている」と言った。電話口でリグのカタログと申請書を確認したところ、何と、メーカーが作成したカタログにミスプリントがあったのである。(オイオイ!)その事実を伝えた後、「その旨ひとこと書いてくれれば、メーカーに問い合わせることもできたはずだ」と言うと、その男性は信じられないことを言った。「その間違った終段管トランジスタの型番を見て、1200 MHz では使用できないことがすぐにわからないような奴に、アマチュア無線をやってもらわなくても結構だ!」。(ここで、「わからないような」ではなく、「わからないような」と発言した事実に注目して頂きたい。)もちろん、私はすぐに反論した。「では、アマチュア無線をやるには、終段管トランジスタの型番とその周波数特性について、まるで辞書のような知識が必要ということか?」、「そんなことは国家試験の問題にも出題されたことはなく、JARL の講習会でも習わない」。そして私は、最後に切り札を出した。「今のあなたの発言は、JARL としての公式見解と解釈して良いか?」。すると、その男は、何のためらいもなく「結構です」と感情的に言い放った。それは、私が、その後の JARL の衰退を確信した瞬間であった。
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by jg2gsy | 2009-06-29 23:45 | お役所ネタ

50 MHz も大好き!
by jg2gsy