>
8J1MORSE 運用記(2):緊張の初オンエアと作戦失敗
遂に、私が 8J1MORSE/2 でオンエアする日がやってきました。
「週末や夕方以降にオンエアするとパイルになる」と考えた私は、
姑息にも、平日の午後に初オンエアすることにしました。しかし、私の予想は良い意味で大きくハズれ、平日の午後にもかかわらず、多くの方々からコールして頂き、
「もう後には引けない!」と開き直り、必死にパイルと格闘しました。バンドを QSY する度に10分ほどの空き時間があったのは、
「緊張に耐えきれずにトイレに行っていた」ことと、
「のどが乾いて水を飲んでいた」からです(笑)。
少しパイルにも慣れた頃、私は、予期せぬ問題(?)に直面しました。私だけでなく、皆さんにも、「JCC/JCG ハントやコンテストの際に、
いつも交信して頂くお馴染さん」が数多くいらっしゃることと思います。私が CW で 8J1MORSE/2 を運用中、10局弱のパイルを受けているときでした。複数のコールが重なってしまい、1回でフルコピーできません。
「J*1QSL」とコピーして、
「おお、これは、いつもコンテストでお世話になる東京の JA1QSL さんだ!」と思い、すぐに「JA1QSL UR 599 BK」と応答しました。「お馴染さんなら安心してコールバックできる」と考えたのです。ところが、スタンバイしても「・・・・・」と全く反応がありません。そこで、「SRI 1QSL? AGN」と返すと、
個人コールではお逢いしたことがない「JH1QSL さん」からコールして頂きました。その数分後に、
「JK1QR*」とコピーして、
「今度こそ間違いなく神奈川の JK1QRV さんだ!」と自信を持ってコールバックしましたが、またもや
初めてお逢いする「JK1QRT さん」でした。実は、さらに約1時間後、もう1回同じ間違いをしたのです。
私の切り札であった「お馴染さん作戦」は、通用しないことを痛感しました。
運用初日に3回も連続して「お馴染さん作戦」に失敗した私は、その後、コールサインの確認とコールバックには、必要以上に(?)に慎重になりました。まず、先入観に頼る「お馴染さん作戦」は一切中止し(← 実際は当たっていることの方が多かったが)、さらに、
ノーパイル、かつ、フルスケールのコール以外は、必ずコールサインを2回繰り返して応答するように心がけました。「効率の悪いオペレートだな!」と思われた方も多いと想像しますが、
パイル恐怖症の私が、自分なりに工夫して必死にオペレートした結果です。どうかご容赦下さい。
(続く)