> カテゴリ
モールス・電鍵
ベランダ・アンテナ
QRP
QSL
ログ
JG2GSY Web Page
笑い話・失敗談
移動運用
SM7XQZ
お役所ネタ
その他:無線
その他:無線以外
> 私が紙ログに固執する理由(その1)
私は、固定でも移動でも、QRV 中は紙ログを使用して、後で Excel で自作した電子ログ(と言うほど大したものではない Hi)に QSO data を入力して管理している。よって、パソコンで QSO data を管理しているが、リアルタイム・ロギングはしない状態にある。今後も特別な理由がない限り、積極的にリアルタイム・ロギングをすることはないと思われる。しかし、私は、リアルタイム・ロギングを否定するつもりはなく、また、多くのロギング・ソフトの素晴らしさは高く評価している。この点は誤解のないように願いたい。

私が紙ログに固執し、かつ、リアルタイム・ロギングをしない理由(トラウマ)について、3回に分けて述べてみたい。

話しは2002年まで遡る。当時スウェーデンに住んでいた私は、SM7XQZ のコールサインを取得して、10年近い QRT から無線の世界に復活した。(SM7XQZ 運用記はこちら。親友の JN1BPM 局編集。)

浦島太郎状態から脱却するために、インターネットで様々な情報を検索した私は、ロギング・ソフトによるリアルタイム・ロギングの存在を知った。「これは便利そうだ!」と最初は興味津々であったが、ある日を境にして、私は、アンチ・リアルタイム・ロギング派になってしまった。

2002年のある日、それほどレアではない某 entity で各バンドによるプチ DX pedition が行われ、私は、運良く 50 MHz で QSO に成功した。すぐにダイレクトで QSL を請求したが、数ヶ月が過ぎても返信がない。メールで問い合わせたところ、「You are not in our log.」との返信が届いた。実は、そうなる可能性が高いことは、QSO 直後から予想していたのである。

このプチ DX pedition 局は、私と SSB で QSO してから約1分後に、「Wow!」という叫び声とともに送信周波数が数 kHz 移動した。慌てた雰囲気の会話がマイクに入り(内容までは聞き取れなかった)、何のアナウンスもなく突然 QRT したのである。何かトラブルが起きたことは明らかであった。予期せぬトラブルに慌てた OP は、思わずダイヤルに触れてしまい、送信周波数が数 kHz ズレてしまったのであろう。

私は「not in our log」と言われた後で再度メールを送り、「あの Wow! は何だ?」、「私は Wow! の1分前に QSO している」、「何のトラブルだ?」、と尋ねたところ、「トラブルの事実はない!」、「お前が QSO したという時刻には、他の SM7 局がログインされている」、「お前がコールバックを聞き間違えたのだろう!」と高圧的なメールが返ってきた。

ここで少し話しが逸れるが、重要なことなのでご容赦頂きたい。SM7XQZ 運用記の中でも述べているが、大陸の中にある SM でワッチしていると、パスが主に落ちている場所(entity)が徐々に移動することが良くわかる。たとえフルスケールで入感している局であっても、南部 EU(I, S5, 9A)が連続してピックアップされているときは、いくら SM からコールしても無駄である。50 MHz の超有名 DXer である SM7AED, SM7FJE も、南部 EU にパスが落ちているときは決してコールしない。中部 EU(F, PA, DL, SP)が連続してピックアップされる時間帯が過ぎて、北部 EU(OZ, SM, LA)がピックアップされ始めてからがチャンスである。(東西に関しても同様。)

このタイミングを見極めるため、私は、「今どの entity がピックアップされたか」を常にノートに書き留めていた。私がプチ DX pedition 局と QSO したときは、I#***, DL#***, OK#***, SP#***, OZ#*** と連続してピックアップされた。満を持してコールし、一発コールでピックアップされたのである。

私は再々度メールを送り、「私の前にピックアップされた I#***, DL#***, OK#***, SP#***, OZ#*** は、その順番にログインされているのか?」と追求するとともに、私がピックアップされた瞬間の録音ファイルを送りつけた。

およそ1ヶ月後、プチ DX pedition 局から QSL が届いた。同封されていた手紙には、「実は、パソコンのトラブルで、約1時間分の QSO data を失った」と白状してあった。

この手のトラブルは、リアルタイム・ロギングをする上で、完全に避けることは不可能である。最初から「QSO data を失った」と正直に言えば良いものを、「not in our log」、「他の SM7 局」などと嘘をつき通そうとしたプチ DX pedition 局に対して、私は、非常に悪い印象を持った。そして、「QSO data を失う危険性のあるリアルタイム・ロギングなど、絶対にするものか!」と決意したのである。この一件が、現在も忘れられない大きなトラウマとなっている。

余談:
では、紙ログなら QSO data を失うことはないかと言うと、「絶対にない」とは言い切れない。これは数年前に聞いた実話である。ある高い山の山頂に担ぎ上げ移動をした某局が、突然の強風で吹き飛ばされ、危うく谷底へ落ちる寸前であったらしい。「紙ログが谷底へ落ちてしまったため、QSL の発行ができない」という INFO があったが、それを聞いた誰もが、ご本人の無事を喜んだことは言うまでもない。
[PR]
by jg2gsy | 2013-09-15 00:00 | ログ

50 MHz も大好き!
by jg2gsy