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Very cool !
CW QRP で QSO できた唯一の HB9 局 HB9CA にダイレクトで QSL を請求したところ、およそ1ヶ月ほどで返信があった。しかし、私は、届いた QSL よりも、切手の部分に思わず見入ってしまった。

e0151993_2020373.jpg


これは正確には「切手」ではなく、日本郵便で言うところの「郵便料金証紙(機械から出てくる赤色で印刷された味気ないシール)」のように、左端の写真から右端の金額の部分までが1枚のシール(紙)になっている。切手のように見える部分は、シールに印刷されているのである。

写真に注目して頂きたい。HB9CA のシャックの全景写真である。(日本郵便にも自分の希望する写真で切手を作る「オリジナル切手作成サービス」がある。)おそらく、HB9CA は無線に関する郵便物(QSL の返信など)に、このオリジナル・シールを使っているのだろう。Very cool !

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追記:
この記事を投稿したときには表示されていた画像が、半日後に消えてしまった。それに気が付いて、すぐに確認したところ、元原稿を見る限り何の問題も発見できなかった。再度画像を upload したところ正常に表示されたが、いつまた消えるかわからない。大丈夫かこのブログ!?
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# by jg2gsy | 2011-04-28 07:30 | その他:無線
T31A online log 喜怒哀楽
昨日 QSO した T31A の online log が、日本時間の本日早朝に update された。ワクワクしながらログ・サーチした私を待っていたのは、次のような衝撃的な画面であった。

e0151993_1344034.jpg


「何で、、、?」と言っていても仕方ない、とにかく「not in the log」と宣告されたのである。すぐにリグのスイッチを入れたのは 11:00 JST 頃だった。「午後からの仕事までに2時間ある!」と、急いで再度 T31A をコールすることにした。幸いにも 21 MHz, 28 MHz の両方で強く入感しており、28 MHz の「NA, SA 指定」も途中からなくなった。しかし、私がワッチした時間には、まだ NA に良好なパスがあったらしく、JA 各局はなかなかピックアップされない。しかも、昨日とは比較にならないほど多くの JA 各局がコールしているではないか。「こりゃ、今日はダメだ!」と半分あきらめながらもコールを続けていると、T31A の 28 MHz のオペレーターは、保険 QSO をする局に対して、丁寧に「QSO B4」と返して、すぐに次の局をピックアップしていた。「何度も呼ぶなよ!」といった険悪な雰囲気ではなく、「あなたのコールはログインされていますので安心して下さい」というような優しさを感じた(私だけか?)。そこで、100 W に QRO してコールすることも考えた。もちろん「QSO B4」が返ってくることを期待してのことであるが、もしも「UR 599」と返ってこようものなら、2度と QRP で QSO できなくなってしまう。その場合は無視して逃げるという手もあったが、それは明らかにマナーに反する。結局、2つのバンドを行き来しながら、昨日と同様に QRP でコールを続けたが、全くカスりもせずにタイムアップとなってしまった。午後からの仕事中、ずっと暗い気持ちであったことは言うまでもない。

しかし、夕方になって、ふと思い出したことがあった。以前、どこかの online log で、コールサインは大文字で入力しないと検索できないものがあった。小文字の入力は門前払いされたのである。わずかな望みを胸に、もう一度大文字でログ・サーチした。そこに待っていたのは、次の画面であった。

e0151993_13441710.jpg


「やった!」と思ったのは数秒だけで、すぐに「小文字にも対応してよ!」と少し不機嫌になった私であった(笑)。試しにもう一度小文字で入力してみたところ、いつの間にか自動的に大文字に変換されるようになっていた。世界中からクレームがあったのだろうか。

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追記1:
各局のブログを拝見すると、どうやら online log のシステムにトラブルがあったとのこと。

追記2:
この翌日の早朝に、14 MHz で CQ を出し始めたばかりの T31A を発見した。「up 2」と予想して予めスプリットにして待っていたところ、見事、予想通りに「up 2」と打って T31A はスタンバイした。一発コールで get したのは言うまでもない。でも、、、ニセ物だったみたい、、、(泣)。そう言えば、いつもよりメチャメチャ強いシグナルだった、、、。
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# by jg2gsy | 2011-04-26 20:00 | 笑い話・失敗談
今日の出来事
今日は一日お休みであった。朝から自宅でのんびりと過ごし、時々各バンドをワッチした。今日の出来事を時間経過の順に3つ紹介したい。

(1) 2バンドで T31A と QSO
現在 T31A の DX pedition が行われており、各バンドで大パイルを巻き起こしている。私は以前に T30 と T33 は CW QRP で CFM しているが、T31 は new であり、QSO のチャンスを狙っていた。数年前の T33C の DX pedition のときもそうだったが、pedition の開始直後の大パイルの中では、私の設備(5W CW QRP に釣り竿アンテナ)で QSO することは、サッカー日本代表がワールドカップで優勝するより困難なことである。さて、本題に入ろう。まだ T31A の pedition は始まったばかりであるが、平日の昼間ならばパイルも小さく、運が良ければ QSO できるかもしれないと期待してワッチしたところ、お昼過ぎに 21 MHz と 28 MHz で何回も CQ を空振りしている T31A を発見し、どちらも一発コールで get した。(お願いだから not in the log だけはやめてね!)

(2) VR2OP から「ホレ OK?」と打たれた
午後に VR2OP と QSO した際、一通りの欧文ラバスタ QSO が終わりそうな頃、「ホレ OK?」と打ってきた。東南アジアには、日本人でなくても和文 CW ができる局がいることは知っていたが、実際に「ホレ OK?」と聞かれたのは初めてだった。どんな話題になるのか非常に興味があったが、私は一瞬躊躇してしまった。それは、VR2OP のキーイングには少しクセがあり、正確にコピーできる自信がなかったのである。とりあえず「BK」と応答して、次に「ホレ OK」と打つかどうか躊躇したわずか1秒間に、VR2OP は私の心を見事に読み取った。「73 TU EE」と打たれてしまい、QSO は終了した。まだまだ修行が足りないことを痛感した瞬間であった。

(3) 8N3N で皆さんにご迷惑を掛けたかも!?
夕方に 7 MHz で 8N3N が出ているのを発見した。まあまあのパイルになっていたため、「もう少しパイルが小さくなってからコールしよう」と考え、8N3N の周波数をメモリーして、しばらく他の周波数をワッチしていた。10分ほどして 8N3N の周波数に戻ると、ちょうど 8N3N がスタンバイしたところであった。しかも誰もコールしない(私には聞こえなかった)。「おおっ、もうパイルは収まったか」とコールすると、あっさりとピックアップされて QSO は成立した。しかし、次の瞬間、先ほどよりも多くの局が 8N3N をコールしたではないか。私がコールしたときの静けさは、実は 8N3N が誰かを指定してスタンバイしたためであり、むしろパイルは大きくなっていたのではないか。もしそうだとすれば、私は立派な指定無視をしたことになる。それでは昨日の呼び倒し屋と同じではないか(詳細はこちら)。事の真相は不明であるが、「疑わしきは有罪」と考え、猛烈に反省することにした。
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# by jg2gsy | 2011-04-25 20:00 | その他:無線
呼び倒し屋に感謝!?
最近、早朝の 10 MHz に QRV して、私のショボい電波(5W QRP に釣り竿アンテナ)でも拾ってくれそうな強くて耳が良い EU 各局を探してコールしている。その甲斐あって、CW QRP DXCC も少しずつ増えている。

本日の早朝にリグのスイッチを入れて 10 MHz をワッチした途端、尋常ではないバンドの賑わいに驚いた。週末というだけでは説明できない賑わいの理由は、バンドを一通りスイープしてすぐにわかった。

OG0I が私の釣り竿アンテナでも 599 で強力に入感し、JA 指定でパイルをさばいていた。DX Summit に Åland Islands と表示されていて(下記注)、JA 各局が大挙してコールしていた。さらに、5V7CC(Togo)も入感しているらしく(私の釣り竿アンテナではカスカスだった)、こちらも JA 各局の大パイルを浴びていた。

注:QRZ.com で OG0I の QTH を検索したところ、Finland 本土の Helsinki 国際空港のすぐ近くとなっていた。おそらく DX Summit の表示が間違っていたと思われる(時々あることらしい)。

私のショボい電波では OG0I, 5V7CC と QSO できるとは思えず、多くの JA 各局がこの2局に気を取られているスキに、どこか new entity はいないかと探していたところ、すべてのバンドで new の OE3GCU を発見した。この局は正真正銘 599 で入感していて、コールする局も少なかった。「これは QRP で get できる!」と確信して数回コールした直後のことであった。非常に強力な呼び倒し屋が登場したのである。その呼び倒し屋は、おそらくメモリー・キーヤーを使ってコールしていたのであろう。正確に「J*#***(1秒の空白)J*#***(1秒の空白)J*#***」を1サイクルとして、数分にわたって何度も繰り返し OE3GCU を呼び倒したのである。1コール(3コール?)してスタンバイした瞬間にコールバックがないと、2秒と待たずに再度コールするため、OE3GCU がコールバックするタイミングがなかったのである。実は、最初の1コールで OE3GCU は「J*#*** UR 599」と返していたのであるが、良くワッチもせずにメモリー・キーヤーを押し続けた呼び倒し屋は、互いの送信がかぶってしまい、自分がピックアップされたことに数分間気が付かなかったのである。最初のうちは OE3GCU も何回かコールバックしていたが、さすがに嫌気がさしたらしく、「QRT」も「QSY」も打たずに、突如姿を消してしまった。

一部始終も目の当たり(耳の当たり?)にしていた私は、「この野郎!、new が消えちまったじゃねえかよ!」と怒り心頭であった。しかし、その反面、「これが噂に聞く呼び倒し屋か!?」と少し感動した(笑)。しばらく休憩して気分転換し、再びワッチを始めたときのことである。「QRL?」が 599 で聞こえた。少し待っていると、何と OE3GCU が QSY して CQ を出し始めたではないか。その瞬間、世界中で OE3GCU の CQ を最初に発見したのは、間違いなく私であった。5W QRP に釣り竿アンテナでも、ノー・パイルの一発コールでピックアップされ、見事 new を get した。皮肉な話であるが、呼び倒し屋が現れなかったら OE3GCU が QSY することもなかったわけであり、OE3GCU と QSO できたことは、呼び倒し屋に感謝するべきかもしれない(笑)。

OE3GCU との QSO で、CW QRP に釣り竿アンテナで 99 entities WKD となり、「さあ、記念すべき 100 entity 目はどこだ?」と気合いが入った私であったが、先ほどログを確認したところ、実は、OE3GCU は 101 entities 目であることが判明した。要するに、単に数え間違えていたのである。100 entities を達成したら祝杯を挙げようと計画していただけに、記念すべき瞬間に気が付かなかった事実が少し空しかった(笑)。
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# by jg2gsy | 2011-04-24 11:00 | 笑い話・失敗談
JG2GSY Web Page を久しぶりに更新
私は、このブログ以外にも、世界各国の QSL BURO の実態や日本への航空便料金などをまとめた JG2GSY Web Page を公開しています。(2010年10月にアドレスが変わりました。)新しい情報が入る度に少しずつ update していましたが、今回は大幅な version up です。JA8BBD 局よりご提供頂いた IBRS(国際郵便料金受取人払)に関する情報も取り入れています。

少しでも表中の空欄を埋めるために、情報のご提供をお願いするとともに、間違った記載などにお気付きの際は、 jg2gsy (at) yahoo.co.jp 宛にご連絡を頂ければ幸いです。
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# by jg2gsy | 2011-04-22 13:00 | JG2GSY Web Page
私のブログにコメント欄がない理由(謝罪)
この記事のすぐ前に、「QSL と PWR の記載」に関する記事を書いた。「Output 99 W」という部分に関して、「有効数字などに詳しい JQ1OCR さんならば何と言うだろか?」と考えていたところ、何と、ご本人がご自身のブログでこの件を取り上げて下さった。詳細はこちらをご覧頂きたい。さすがに、その道の専門家だけあって、非常にわかりやすい。

ところで、私のこのブログは、「コメントを受け付けない」設定になっている。本来ブログというものは、元記事に対して読者がコメントを投稿し、会話形式で内容が深まるものと考えている。それにもかかわらず、私がコメント欄を設定していない理由は、匿名の誹謗中傷や嫌がらせのコメント(要するにブログ炎上)を恐れているのではなく、私自身が自分のブログを毎日チェックしていないため、コメントを頂いてもすぐに返信できないのである。これはコメントを頂いた方に失礼だと考えており、あえてコメント欄を設定していない。

毎晩、他の方々の面白いブログを読んでいると、あっと言う間に時間が過ぎてしまい、「おおっ、もうこんな時間か。早く寝なければ。」ということの繰り返しなのである。よって、私の場合、コメント欄を設けても、コメントを頂いたことに気付かない危険性が高い。要するに私が怠け者(名古屋弁では「なまかわ」と言う)なのである。今まで何回もコメント欄を設けることを考えたが、あと一歩、最後の勇気(?)が出なかった。将来的にはコメント欄の開設を考えてはいるが、それがいつのことになるのか、明言できない自分が情けない。

コメント欄ができるまでは、ご意見、ご感想、ご批判などは、 jg2gsy (at) yahoo.co.jp 宛てにメールで頂ければ幸いである。
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# by jg2gsy | 2011-04-15 05:00 | その他:無線以外
送信出力の記載がない QSL カード
最近、皆さんから頂く QSL カード(以下、QSL と表記)に、送信出力(以下、PWR と表記)が明記されていないものが多い。QSL 作成ソフトのデザインなのだろうか。私はそのようなソフトを使用していないので良くわからないが。いずれにせよ、PWR は RIG や ANT と同様に、QSL の記載事項としては必須ではなく、QSO の際の PWR が QSL に記載されていなくても、実際上は何ら問題とならない(下記注)。よって、この私の記事は、QSL に PWR を記載しない方々へ文句を言っているのではない。その点は誤解のないように願いたい。

注:
唯一問題になるとすれば、QRP 局との交信を条件とするアワードの申請くらいであろう。しかし、QRPer は PWR が命である。QRPer から頂いた QSL で、PWR が明記されていなかったものは、私の手元には数枚しかない。

これは、単なる私の個人的な希望であるが、できることなら QSL に RIG, ANT, PWR を明記して頂ければ、QSO を2度楽しむことができる。私は現在も意地になって紙ログを使用しているが(その理由は、後日また改めて述べる予定)、ログの余白に様々なことを書き込んでいる。例えば、「前回の QSO より弱い(強い)」、「RST 599 でも、いつもの迫力がない」、「J**### でさえもパイルに勝てない!」、、、等々、ほとんど日記の世界である。しかし、後日 QSL を受け取ってみて、「1回目の QSO は 200 W に5エレ八木、2回目は 5 W にダイポール」であれば、シグナルの強さに差があった理由が良くわかる。また、別の例として、ほほ同じシグナルの強さの2局と QSO しても、「1局は 5 W に八木アンテナ、他局は 100 W に GP」とわかれば、ビームアンテナがいかに優れているか納得できて非常に興味深い。


以下、私の手元にある QSL に記載されていた PWR に関して、面白い実例をいくつか紹介したい。

例1:「Output: 多分 30 W くらい」
ビームアンテナをローテータで回転させると、アンテナの方向によって PWR が多少変化することは誰もが経験しているだろう。また、移動運用では、全く同じ設備を使用しても、周囲の環境の影響を受けて、常に同じ PWR が得られるとは限らない。きっとこの局は、そのような事実を知っていても、毎回 PWR を正確に計っていないのであろう。まあ、QRP(5 W 以下)でないならば、25 W だろうが 30 W だろうが、特に気にして毎回計る必要もないだろう。「30 W」と記載せずに、「多分 30 W くらい」と正直にアバウトな記載しているところが、私のお気に入りである。

例2:「Output: 1 W 〜 100 W」
この局の QSL を見ると、数種類の RIG が記載されていた。どの RIG でオンエアするかによって、PWR も異なるという意味だろう。

例3:「Output: できるだけ QRP」
この局は QRP に興味があり、5 W 以下で QSO 可能なときには PWR を下げるのだろう。親近感を感じる。

例4:「Output: 時々 QRP」
同上。

例5:「Output: 必要最小限、最大 50 W」
電波法では、「送信出力は免許状に記載された範囲内で、かつ、必要最小限とする」と規定している。規則に忠実な人なのだろう。

例6:「Output: 99 W」
この局の RIG は 100 W 機であった。おそらく PWR を測定した際に、メーターの表示がわずかに 100 W を下回ったのではないか。しかし、測定誤差を考慮すると、「99 W」という値は、どこまで信頼できるのか大いに疑問が残る。例1の局とは正反対に、非常に細かい性格の方なのだろう。
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# by jg2gsy | 2011-04-13 00:00 | QSL
開局30周年!
1981年2月14日に JG2GSY のコールサインで第一声を発してから、今日でちょうど30年になります。(局免が発給されたのは1月下旬。)

30年間のうち、半分以上が QRT 状態でしたが、JARL の電話級講習会で講師の先生にアドバイスされた通り、細く長く続けてきたおかげで、アマチュア無線に対する興味を失うことは一度もありませんでした。

まだまだ自他共に認める未熟者です。今後ともご指導下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

追伸:
本当はもっと色々と書きたかったのですが、数週前から体調を崩しており、長い文章を書く集中力と体力がありません。(深刻な状態ではありませんので、その点はご心配なく。)かえって、このくらいの長さの方が良いかもしれませんね(笑)。
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# by jg2gsy | 2011-02-14 18:15 | その他:無線
徘徊する試験官!?
じばらく更新をサボっていたので、無線とは一切関係ないネタであるが、ひとつ笑い話を紹介したい。

先日(と言っても数ヶ月前)のことである。私は、仕事関係で、ある試験を受けた。「試験」とは名ばかりで、実態は「講習会」に近く、今までに不合格になった人など知らないほど簡単な試験である。しかし、形式的には「試験」であるため、写真を貼った受験票を用意した。試験は午前と午後に分けて行われ、それぞれの試験開始の直前に、試験官より受験に関する注意事項が受験者に伝えられた。午前中の試験官は年配の方で、一目でベテランとわかった。座席、筆記用具の確認に始まり、受験者に伝えるべき注意事項をすべて完璧に暗記しているようで、ひとことも間違えることなく、難しい言葉もスラスラと出てきた。これに対し、午後の試験官は見るからに新人の方で、おそらく初めて受験の注意事項について話す機会を与えられたのだろう。極度の緊張に顔は強ばり、簡単な言葉も何度も言い間違える、いわゆるカミカミ状態であった。しかし、仕事で初めて大役を任されたときは、誰もが緊張するのは当然のことである。私は、そのカミカミ試験官に対して、心の中で「頑張れ!」とエールを送っていた。

問題は注意事項の最後の方で発生した。まず、ベテラン試験官の言葉を紹介しよう。

「試験中は試験官が常に試験場を巡回しておりますので、何かご用の方は、黙って静かに手を挙げて下さい。また、受験票の写真が受験者本人であることを確認するため、試験中に試験官が順次お伺いしますので、試験官が席の横に立った際は、お顔を上げて本人確認にご協力下さい。」

本来ならば、上記のように言うべきところを、極度の緊張を強いられたカミカミ試験官は、以下のように間違えたのである。

「試験中は試験官が常に試験場を徘徊しておりますので、、、、」

受験者の誰もが思ったに違いない。「何ぃ!? 徘徊する試験官だと?」、「そんな試験官に監督をさせて良いのか?」 その場にいた約50名の受験者は、必死に笑いをこらえた。なぜなら、そのカミカミ試験官はジョークで言ったのではなく、大マジで自分に与えられた任務を着実にこなそうと必死だったのである。しかし、そんな涙ぐましい受験者の心配りも、数秒後には水の泡と消えてしまった。それは、カミカミ試験官が、また面白いことを言ったからである。

「試験官が席の横に立った際は、面(おもて)を上げて本人確認にご協力下さい。」

確かに日本語としては間違っていない。「面」には「顔」という意味がある。しかし、私は時代劇の、「一同、面を上げい!」という台詞を思い出してしまった。この瞬間、試験会場は爆笑の渦となり、もう誰にも止められなかった。他の年配の試験官でさえ、声を出して笑っていたほどである。しかし、カミカミ試験官は立派であった。受験者のみならず、先輩試験官にまで笑われても、全く動じることなく、最後まで注意事項を話し切ったのである。

カミカミ試験官よ、君にもいつの日か、ベテラン試験官のようになれる日がくる。それまでは、何回笑われようとも、精一杯の努力を続けてほしい。
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# by jg2gsy | 2010-09-23 13:00 | その他:無線以外
Project P
私がベランダの釣り竿 LW + AH-4 で HF にオンエアしていること、また、基本的には出力 3 W - 5 W の QRP で運用していることは先にご紹介した通りである。

私には、以前からある計画があった。名付けて Project P。それは、QRP 専用機を用いて、ベランダの釣り竿 LW + AH-4 でオンエアすることである。AH-4 を ICOM 純正機以外と組み合わせて使用されている方も多く、汎用型のチューニング回路の記事も CQ 誌に紹介されている。よって、私の計画を聞いて、何でもない簡単なことのように思われるかもしれないが、AH-4 には1点だけ少し厄介な問題(と言うほどではないが)がある。それは、チューニングを取る際に、出力 10 W のキャリヤーが必要なことである。例えば、私が IC-706MKIIG の出力を最小(約 3 W)に絞ってオンエアする際も、チューニングを取るときには自動的に 10 W のキャリヤーが出るのである。つまり、私の弱い QRP の電波は、チューニングの際のキャリヤーよりもショボいのである(笑)。言い換えれば、出力が 10 W 以上出せないリグでは、AH-4 は使えない(たぶん)ということである。ELECRAFT 社から T1 という QRP 用のアンテナ・チューナーが発売されているが、T1 は基本的に卓上型のチューナであり、また、現在私が使用している LW を T1 に接続するには、その度に毎回 LW を AH-4 から外す必要がある。それでは、あまりにも手間がかかりすぎる。DP や八木アンテナなど、特定のバンドに同調しているアンテナがある場合は、そのまま QRP 専用機を接続するだけでオンエアできるのだが、釣り竿アンテナに屋外型チューナーの組み合わせでは、QRP 専用機でチューニングを取るには一工夫必要であることを、まず最初にご理解頂きたい。

さて、Project P を進めるに当たり、まずは AH-4 の詳細な特性について確認する必要がある。IC706MKIIG で AH-4 を動作させ、LW をあるバンドに同調させたと仮定する。ここで、私は以下の3つの疑問を抱いた。
(1)アンテナ・ケーブルを IC706MKIIG から外した場合
(2)IC706MKIIG の電源を切った場合
(3)AH-4 のコントロール・ケーブルを外した場合
それぞれにおいて、LW + AH-4 のチューニングはどうなるのか。早速 ICOM に電話で問い合わせてみた。

電話に出た ICOM の担当者の方は、私の Project P に興味を持ち、色々と詳しく丁寧に教えてくれた。上記のそれぞれの場合に対する回答は以下の通りである。
(1)アンテナ・ケーブルを外しても AH-4 のチューニングは維持される。(下記注1)
(2)IC706MKIIG 本体の電源を切っても、安定化電源の電源さえ切らなければ AH-4 のチューニングは維持される。(下記注2)
(3)わからない。壊れそうな気がするので、試さないでほしい。(その気持ち、よくわかる!)

注1:(1)の回答は当たり前だと思われるかも知れないが、リグによってはリニア・アンプなどをコントロールするためにアンテナ・ケーブルに直流電流を流す機種がある。よって、アンテナ・ケーブルを外した瞬間に AH-4 のチューニングが乱れる可能性が考えられたが、AH-4 のチューニングに関しては、アンテナ・ケーブルは何の関与もしていないとの回答であった。

注2:IC706MKIIG をお使いの方ならご存じとは思うが、安定化電源をオンにした瞬間に、IC706MKIIG 本体の電源を入れなくても、内部で「カチッ」というリレーの音がする。これは IC706MKIIG 内部の XX ユニット(名前は忘れた)に通電した音であり、本体の電源スイッチとは独立している。この XX ユニットが AH-4 のチューニングに重要であり、一度 IC706MKIIG で AH-4 を動作させて LW を同調させた後、IC706MKIIG 本体の電源を切っても、安定化電源から電流が供給されている限り、XX ユニットはそのまま動作しているため、AH-4 のチューニングは維持されるとの説明を受けた。しかし、実は、これは厳密には正しくなかった(後述)。

前置きが長くなって申し訳ない。Project P 遂行のために必要な AH-4 に関する情報が得られたところで、いよいよ決行の日がやってきた。(と言うほど大したものではない。Hi, Hi.)作戦の詳細は以下の通りである。
e0151993_0514355.jpg

今回用いる QRP 専用機は、ミズホ通信の名機ピコ7(MX7S)である。今から22年前、学生の頃に購入し、その後はずっと実家の押し入れで眠っていたものを引っ張り出してきた。送受信の周波数が 10 kHz ほどズレていただけで、他には何の問題もなく、完璧に動作した。出力もしっかりと 2 W ある(定格 2 W)。さすがは高田 OM の作品である。周波数ズレもコイルを少し調整しただけで元通りになり、ここに名機ピコ7が完全復活した。ピコ7の右にあるのは、セミ・ブレークイン装置(CW-2S)である。


e0151993_1358176.jpg

私は通常は上図のように接続してオンエアしている。


e0151993_7491753.jpg

今回は IC706MKIIG 本体の直前(直後?)に同軸ケーブル切り替え機を挿入した。最初にアンテナは IC706MKIIG に接続し(1)、いつも通りにチューニング・ボタンを押して LW + AH4 を 7 MHz に同調させた。そして、IC706MKIIG 本体の電源はオンのままで、同軸切り替え機を用いてアンテナをピコ7に接続した(2)。実は、Project P と名付けることが恥ずかしいくらい簡単なことである(笑)。ICOM の担当者の方が言った通り、アンテナをピコ7に切り替えても SWR = 1.0 のままであった。バンドの下端からスウィープすると、何局か JCC/JCG サービスの移動局が聞こえてきた。CW フィルターがないため、一度に2、3局のシグナルが聞こえるが、それもまた一興である。バンドの下から順にコールしていくと、しっかりと応答があり、何とプチ・パイルにも勝ってしまった。大成功である。久しぶりに体の芯が熱くなるのを感じた瞬間であった。

次に ICOM の担当者の方から聞いた情報を確認するため、IC706MKIIG 本体の電源を切ってみた。安定化電源はオンのままである。すると、SWR = 3.0 - 4.0 となり急に同調がズレてしまった。しかし、私の LW + AH-4 は、チューニングを取らずに(取り忘れて)7 MHz で送信すると SWR = ∞ となる。何だか良くわからないが、IC706MKIIG 本体の電源を切ると、例の XX ユニットは動作していても、AH-4 のチューニングに影響が出るようだ。しかし、SWR = 3.0 - 4.0 より悪化しない(∞ にはならない)ということは、同調点は移動しても、一応 AH-4 はチューニングを維持しているということだろうか。結果的に ICOM の担当者の方の説明は、「半分正しく、半分間違っている」という結論となった。

今回の Project P とは、AH-4 のチューニング回路と 10 W のキャリヤー供給源として、IC706MKIIG を用いただけのことである。言われてみれば簡単なことかもしれないが、実際に Project P の遂行に至るまで、事前にかなりの調査が必要であった。これで QRP 機と言わず、QRPP 機でもオンエア可能であることが証明され、今まで躊躇していた QRP 専用機やキットの購入に対する封印は一気に解かれた。急に財布の中身が心配になってきたことは言うまでもない(笑)。

Project P を遂行するにあたり、ミズホ通信の高田 OM、ICOM の担当者の方(名前を聞き忘れた)には大変お世話になりました。この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
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# by jg2gsy | 2010-06-09 12:00 | QRP
   

50 MHz も大好き!
by jg2gsy